さくらさくら

poem-chikako

2010年04月06日 07:34

さくらさくら
青空を仰いでいた
風に散るとき
一瞬のためらいもなく
落ちて行く
一枝折って部屋に入れたら
散らない?
そんな気もしたけれど
彼らは
彼女らは
散るのが好きなのだ
地上に舞うことが全てなんだ
さくらさくら
行く末を伝えるが
緑が冴える
葉さくらは
生きることを賞賛する
気分が滅入ったときは
散歩に出て
この葉に出会うと
声かけられる
「元気を出していこう」